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聴導犬とは

聴導犬イメージ

聴導犬とは、耳の聞こえない人をサポートする補助犬です。
同じ補助犬の中でも、盲導犬のように広く知られておらず、実働数も少ないのが現状です。

補助犬について

補助犬

補助犬とは、障害のある人をサポートする犬のことです。

・盲導犬 目の不自由な人をサポートします
・介助犬 手足が不自由な人をサポートします
・聴導犬 耳の不自由な人をサポートします


の3種類をまとめて「補助犬」といいます。

身体障害者補助犬法に基づき認定された犬で、特別な訓練を受けています。障害のある人のパートナーであり、ペットではありません。
きちんと訓練され管理も行われているので、社会のマナーも守れますし、清潔です。だからこそ、 人が立ち入ることのできるさまざまな場所に同伴できます。補助犬は身体に障害のある人の自立と社会参加に欠かせません。補助犬のことをもっと知って、補助犬ユーザーと補助犬を社会の仲間として受け入れてください。
身体障害者補助犬法は2002年に成立し、補助犬はユーザーに同伴して、病院・ショッピングセンター・電車・飛行機・飲食店など一般の公共施設に入ることができます。またこの法律では、施設側が補助犬が入ることを拒否してはいけない、と定めています。

身体障害者補助犬法 第七~九条

聴導犬について

耳の不自由な人をサポートする補助犬です。”聴導犬”と書かれたオレンジ色のケープを身につけています。
全国の聴覚障がい者は約34万人とされていますが、これはあくまで身体障害者手帳の交付を受けている人数のみで、片耳が聞こえない・難聴など耳が不自由であるにもかかわらず、手帳を交付されていない人もいます。

聴導犬

聴導犬は、音が聞こえない・聞こえにくい人に、生活の中の必要な音を知らせます。
玄関のチャイム音・FAX着信音・赤ちゃんの泣き声などを聞き分けて、ユーザーに教えます。
また、聴導犬のもう一つの役割は「ユーザーが聴覚障がい者であること」を周囲に知ってもらうことです。
聴覚障がい者は見た目では障害があることが分かりません。聴導犬と一緒にいると、分かってもらえます。
聴導犬の多くは、動物愛護センターや保健所で、捨てられたり、保護された犬の中から適性のある犬を選んで訓練されます。
まず、人と暮らすマナーを身につけ、音に反応するように訓練されます。
次に、聞こえない人の生活に合わせた音の訓練や、公共の場での訓練を受けます。
最後に、ユーザー希望者と一緒に同伴訓練をして、厚生労働省の認定試験を受け、合格して認定を受けて、聴導犬としてユーザーと一緒に生活します。
聴導犬が他の補助犬(盲導犬・介助犬)と異なるのは、犬自身が自ら考えて判断をしなければならない、という点です。
聴覚障がい者は「今、音が鳴っているから、私に教えて!」と言うことができません。
聴導犬自らが、この音は伝えるべき音なのかどうか、自分で考えて判断して、伝えるべきと判断した場合はユーザーに伝えなければなりません。
そのため、他の補助犬と比較して、聴導犬になれそうな素質を持った犬の割合は低く、また訓練にも多くの時間を要します。

盲導犬について

目の不自由な人をサポートする補助犬です。
体を張ってユーザーを守る場面が予測されるため、大型のレトリーバー種が主に活躍しています。
全国の視覚障がい者は約31万人で、盲導犬との生活を希望する人は約3000人です。
盲導犬はユーザーの指示に従って行動します。
よく勘違いされているのが「盲導犬が道案内をしている」という点です。
実際は、ユーザーが頭の中で地図を考えて「ゴー」「レフト」「ライト」「ストップ」などの指示を出して、盲導犬はそれに従って行動しているのです。
ただし、盲導犬自身がユーザーに伝える場面があります。
それは、
・曲がり角
・段差
・障害物
などです。
また、意外と知られていないのですが、犬は色を識別することができません。モノトーンに見えています。
ですので、信号の色は分かりません。
信号で立ち止まって困っている視覚障がい者に出会ったときは、一声かけてもらえると、とても助かります。

介助犬について

手足の不自由な人(肢体不自由者)をサポートする補助犬です。”介助犬”と書かれた黄色のケープを身につけています。
全国の肢体不自由者は約176万人で、その内、介助犬を必要としている人は、約15000人と言われています。
介助犬はユーザーの指示に従って行動します。
「テイク(取れ)」「プッシュ(押せ)」「プル(引け)」など、ユーザーが指示を出し、それに従って行動します。
コインのような小さなものでも拾うことができます。
また、ドアの開け閉めや、ボタンを押すこともできます。

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